介護保険制度とは?
介護が必要となっても、” その方らしく ” 暮らし続けるために
介護保険制度とは、皆さんの共通の不安である「介護」を社会全体で支える仕組みです。 高齢になっても、必要な介護サービスを選び、利用することによって、住み慣れたご家庭や地域で自立して、いきいきと暮らしていくことができます。
きりんの所在地である佐賀市では、佐賀中部広域連合が保険者となって運営しています。40歳以上の方は、加入者(被保険者)となり保険料を納め、介護が必要になったときには費用の一部分のみを支払って、各種介護サービスを利用できる仕組みです。
介護サービスを利用するまでの流れ
まず、介護サービスを利用するためには、介護保険者(佐賀中部広域連合)に申請して「介護や支援が必要である」と認定されることが必要です。サービスを利用するまでの手続きの流れは以下のようになります。
介護サービス(要介護1~5の方対象)の種類について
「要介護1~5」と認定された方は、介護保険の「介護サービス」を利用します。
実際にサービスを利用するにあたっては、個々人の心身の状況や生活環境等に応じて、どのような介護サービスをどのくらい利用するのかを具体的に計画する「ケアプランの作成」が必須になります。
介護サービスは大きく分けて、「在宅でのサービス利用」か「施設入所でのサービス利用」の2つに分かれます。
在宅でのサービス利用
居宅サービスには、介護事業者がご自宅を訪問し、介護や看護サービスを提供する訪問系サービスと、利用者様が介護施設に通ってサービスを受ける通所系サービスがあります。サービスは組み合わせて利用することができます。
【ご自宅を訪問するサービス】
■ 訪問介護(ホームヘルプ) ホームヘルパーがご自宅を訪問し、食事や掃除、洗濯、買い物等の身体介護や生活援助をします。通院などを目的とした乗降介助(介護タクシー)も利用できます。 |
■ 訪問入浴介護 介護士と看護師がご自宅を訪問し、移動入浴車などで入浴介護をします。 |
■ 訪問リハビリテーション 理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった専門家がご自宅を訪問し、リハビリ(機能回復訓練)をします。 |
【医師の指導のもとでの助言、管理サービス】
■ 居宅療養管理指導 医師・歯科医師・薬剤師・歯科衛生士等がご自宅を訪問し、療養上の管理・指導をします。 |
■ 訪問看護 |
【施設に通って利用するサービス】
■ 通所介護(デイサービス) 通所介護施設で、食事、入浴などの日常生活上の支援や、生活行為向上のための支援を日帰りで行います。 |
■ 通所リハビリテーション(デイケア) 老人保健施設や医療機関等で、入浴等の日常生活上の支援や、生活行為向上のためのリハビリテーションを日帰りで行います。(通所リハビリテーションきりん) |
【短期間施設に泊まる】
■ 短期入所生活介護(ショートステイ) 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)等に短期間入所し、食事や入浴等の日常生活上の支援や機能訓練が受けられます。 |
■ 短期入所療養介護(医療型ショートステイ) 介護老人保健施設等に短期間入所し、医療上のケアを含む日常生活上の支援や機能訓練、医師の診療等が受けられます。(介護老人保健施設きりん) |
【施設に入居している方が利用するサービス】
■ 特定施設入居者生活介護 有料老人ホーム等に入居し、食事や入浴等の日常生活上の支援や介護が受けられます。 |
施設入所でのサービス利用
施設サービスは、介護が中心か、医療が中心か等によって入所する施設を3種類から選択します。 利用者が直接、入所を希望する施設に申し込みます。居宅介護支援事業所に紹介してもうらこともできます。
【在宅復帰を目指しリハビリを受けたい場合】
■ 介護老人保健施設 病状が安定している方に対し、医学的管理のもとで看護、介護、リハビリテーションを行う施設です。医療上のケアやリハビリテーション、日常的介護を一体的に提供し、ご家庭への復帰を支援します。(介護老人保健施設きりん) |
【生活全般の介護が必要な場合】
■ 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) 寝たきりや認知症で日常生活において常時介護が必要で、自宅では介護が困難な方が入所します。食事や入浴、排せつなどの日常生活介護や療養上の世話が受けられます。 |
【病院での長期的な療養が必要な場合】
■ 介護療養型医療施設 急性期の治療は終わったものの、医学的管理のもとで長期療養が必要な方のための医療機関の病床です。医療、看護、介護、リハビリテーション等が受けられます。 |